「ハワイ平和スカラシップ(HHS)」2024以降の中止について

一般社団法人ハワイ平和スカラシップ

代表理事 古谷章子

 

 

 桜の花に迎えられ新たな年度がスタートし、教育現場は希望にもえたさまざまなプログラムをご準備のことと思います。

 

「一般社団法人ハワイ平和スカラシップ」が取り組んでおります、高校生の平和学習プログラムにお心をお寄せくださいまして、誠にありがとうございます。

 

当法人は、2022年6月に、米国ハワイ州在住の被爆二世、ヒロミ・ピーターソンさんの私費で「平和な世界を創り出す人材を育むための奨学制度」として、ハワイに広島の高校生を平和学習のために派遣することを主目的に発足いたしました。

 

ハワイ日米協会(JASH)の「ヒロシマ・ピース・スカラシップ(HPS)」プログラムと連動しながら、2023年8月には、ハワイからやってきた高校生2名を受け入れ、平和学習と合わせ広島の高校生たちと歴史的背景を語り合う「ピースフォーラム」を行いました。また、2024年3月には、広島の公立・私立の高校生2名をハワイでの10日間の平和学習に送り出し、パールハーバーを会場とした「ピースフォーラム」や戦争体験者との交流などを体験してもらいました。これから、帰国したスカラーに、現地で学んだこと・感じたことを報告してもらう予定です。

 

このように、実践してきた制度ではありますが、基金を管理するヒロミ・ピーターソンさんが、病のためにこれ以上継続することができなくなりました。設立から2年を迎える2024年6月で当法人は解散し、全ての事業を中止することになりました。

 

10年間続ける計画でおりましたが、第1期生を送り出しただけの成果しかあげることができませんでしたこと、教育関係者の方々、現場の先生方、期待しておられた高校生のみなさん、またお支えくださった方々に、深くお詫びを申し上げます。

 

蒔いた種はわずかではございましたが、この事業に参加くださった多くの方々の心の中にも平和の芽が育っていることと期待します。

 

心からのお詫びと感謝をもって、ここにご報告させていただきます。

                                               

 

2024年4月11日

 

 

広島とハワイの高校生が短期交換留学し、「平和」のあり方について学び合う

「ハワイ平和スカラシップ(HHS)」の実施を開始します

 

平和構築のために必要な歴史認識やビジョンについて学ぶために、ハワイからの高校生が広島に、広島からの高校生がハワイを訪れる交換留学プログラムです。

このスカラシップでは、毎年2名の高校生を選考します。スカラーは、10日間にわたってハワイ/広島を訪れ、それぞれの地で歴史を学ぶ研修や高校生たちとのピースフォーラムへの参加などを行います。宿泊はホストファミリー宅でホームステイを体験しながら、交流、友好を深めます。

 

ホームステイ受け入れ先の高校生やご家族、広島でのピースフォーラムの企画・参加可能な高校生など、広く参加者を募集しています。


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